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マーケティング講座-Vol1- 製品ライフサイクル見据えて商品をアレンジ

私がバリ島の雑貨通販を行っていた時のお話を少し行います。

 

どんな商品(サービス)にもマーケティングの中には”製品ライフサイクル”という考え方があります。
この言葉を耳にされたことはないでしょうか?

 

洗濯機、掃除機、テレビ等の商品は一般的に成熟した商品と言えます。
既に市場に浸透してしまった商品であり、誰もが知っている商品です。
これらは世に初めて登場した時、価格は高く、浸透するに従い、参画メーカーも増え(同業他社の参入)、商品が増えるにつれ価格が下がり始めます。
現在、これらの商品を作るメーカーは新たな成長曲線を描けるだけの商品スペックの改良を行わなければもはや売ることはできないのです。
今の時代、20年前のスペックの洗濯機を誰も欲しいとは言わないはずです。
だから、省エネ、消音・・など新しい機能を付加価値として開発するわけです。

 

これらは何も大手メーカーだけの話でもありません。
私の扱っていた雑貨でさえあったのです。それに気付いて手を打つか、打たないかだけの違いです。

 

バリ島の雑貨の中に定番化している商品にティッシュBOXというのがあります。
ティッシュケースの箱をそのまま収納して、使えるもので、見た目の雰囲気を壊さない為バリ島雑貨が好きな人はアジア雑貨がブームになった頃は、誰もが欲しがっていたものです。
又、バリ島現地のお土産屋さんにもどこのお店にも並んでいるくらいメジャー商品なのです。

 

従来のティッシュケース

 

現地でも売れるものとなれば、ネットで売ろうとする人が多くなり、すると、価格競争のため、価格を下げてくるショップが出てくるのです。
ということは、この商品はバリ島の雑貨好き(=アジア雑貨マニア)の中では成熟した商品(=手に入りやすい商品)であり、普通に売ってもさほど売れる商品ではないと分析するのです。

 

では、何が必要なのかを考えます。これはメーカーポジションにあるためできる事なのですが、商品をアレンジしてしまえば、先の家電のような成長曲線を描けると仮定します。

 

1個、2個のティッシュケースを購入されている人が、多少のデザインが違ったとはいえ、5個、6個と購入される人はまずいないでしょう。ということで、私が行ったのは、”使える場面を変えてしまうこと”にありました。
ティッシュケースは従来、床に置く人はいません。恐らく、デスクやテーブル、ローボードなど一般的な家庭ではリビングや部屋で使用される可能性が高いでしょう。
では、これを単純に壁に掛けて利用できるデザインに変更すればそれだけで利用する場面が違ったりしてきます。
また、従来の部屋でも使える為、今まで利用していたものに取って変わる可能性だってあるわけです。
そうすると従来のティッシュケースを2個持っている方でも購入される可能性が高くなるのです。

 

このように自分が販売しようとする商品(又はサービス)はその業界でどの時期にあたるのか(導入期・成長期・成熟期)をまず分析することが大切です。
そして、それに応じた物の売り方(サービスの提供の仕方)を行わなければなりません。

 

そうすることで、また新たな売上を確保することが可能になるのです。

 

壁掛け用にアレンジしたティッシュケース
開閉方向を左右から上下に変更しフックを取り付けてある

 

ホームページを作成またはリニューアルされるときに、自社の商品(サービス)の見直しを行うのも大切なことです。
ご興味のある方は弊社へ一度、お問合せください。

 

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