2025年3月21日
COBOL技術者の減少と増える求人、その背景とは
COBOL(コボル)って聞いたことありますでしょうか?WEBとは少しかけ離れたお話になりますが、COBOL(Common Business Oriented Language)は、1960年代に開発されたプログラミング言語であり、銀行や保険会社などの基幹システムで今なお広く使用されています。私はCOBOLの経験者でプログラムソースを解析することが実はできるのです。SEとして長年現場で作業をしてきた背景がございます。近年、COBOL技術者の減少が深刻な問題となっています。一方で、COBOLエンジニアの求人は増加しており、このギャップが企業にとって大きな課題となっています。
◆なぜCOBOL技術者が減少しているのか
新規学習者の不足
現在、大学や専門学校でCOBOLを学ぶ機会が少なく、新しいエンジニアがCOBOLに触れる機会が減っています。そのため、若手のCOBOL技術者がほとんど育っていません。
高齢化する技術者層
現在、COBOLを扱えるエンジニアの多くは50代以上であり、定年退職が進むにつれて技術者の数が減少しています。
モダンな技術への移行
多くの企業がクラウド技術や新しいプログラミング言語(Python、Java、JavaScriptなど)への移行を進めており、COBOLを学ぶメリットが少なくなっていると考えられています。
◆それでもCOBOL求人が増える理由
一方で、COBOLエンジニアの求人は増加傾向にあります。その理由として、以下の点が挙げられます。
基幹システムの維持が必要
多くの金融機関や大手企業では、COBOLで構築された基幹システムが現在も稼働しています。これらのシステムを完全に新しい技術に置き換えるには莫大なコストと時間がかかるため、当面はCOBOLエンジニアによるメンテナンスが不可欠です。
既存システムの改修
DX(デジタルトランスフォーメーション)の流れの中で、既存のCOBOLシステムを改修しながら運用するケースが増えています。そのため、COBOLとモダンな技術の両方を理解する技術者の需要が高まっています。
高額な報酬
人材不足により、COBOL技術者の市場価値が上昇しています。特に豊富な経験を持つエンジニアは高額な報酬で採用されるケースが増えています。
◆今後の展望と解決策
COBOL技術者の不足に対して、いくつかの解決策が模索されています。
●COBOL技術の再教育: 既存のエンジニアに対してCOBOLを学ぶ機会を提供することで、技術者層を広げる取り組みが進んでいます。
●レガシーシステムのモダナイズ: COBOLシステムの一部を新しい技術に置き換えることで、維持コストを削減しつつ移行を進める企業も増えています。
リモートワークや海外エンジニアの活用: 国内での技術者不足を補うために、海外のCOBOL技術者を活用する企業も出てきています。COBOL技術者の減少は大きな課題ですが、企業側の工夫次第で今後の解決策は十分に見出せるでしょう。特にCOBOLとモダンな技術の両方に精通するエンジニアは、今後ますます価値が高まることが予想されます。弊社の関係者にはCOBOL技術者が実はまだまだたくさん存在します。現役を退いた方もおりますが、条件さえあえば可能だと思います。必要な方は一度、ご相談ください。
COBOL技術者のご相談は株式会社セカンドアップへ
奈良県香芝市逢坂6-753-4-101
TEL:0745-60-3746
⇒ お問合せはこちら