2021年8月18日
マーケティング講座-Vol4-工夫ひとつで売り方を変える
ひと昔前、MD(ミニディスク)というものが流行りました。
MDが市場にも出回ったのを見計らって、バリ島にまだない商品で日本人が好むように、バリ島の職人さんにアタ製品をカスタマイズし、MDケースを作ってもらおうとしたのです。初登場になるので、売れるだろうというのが当初の見込みでした。サニタリーストッカー同様、アタと呼ばれる植物を編み込んで作るMDケース。実は、仕上がった商品が日本へ到着してから問題が発生したのです。
”MDが入らなかった・・・”
これはもう致命的なミスでした。勿論、サイズは現地エージェントに正確に伝え、更にそのデザインや型紙まで職人の元に持ち込み、説明した上で製作に入ったはずなのです。実は、現地人はMDを使わない、持っていない、極めつけは見たことない・・というのが現実で、後から考えればそりゃそうだろうって話だったのですが・・・。
そして私の手元に残った数十個のMDケースを見て途方に暮れました。
実際にオーダーしたアタのMDケース
私は考えるしかなかったのであらゆる手を考えました。これに●●を入れてみたらどうだろうか?或いは、××ならばどうだろうか?
悩んだ末、工夫ひとつで大きく風向きが変わりました。お香を入れてみたところ、サイズがピッタリだったのです。
しかも、いくつもストックできるところから商品名を「アタ製お香ケース」として販売することに決定しました。
単にお香ケースだけでは顧客側へのアピールポイントがはっきりしないだろうと考え、売上単価もあげることができるのはこれしかない!
「お香も今だけセットになった業界初のアタ製お香ケースが日本初登場!」
ってこうしたわけです。お香ケースというアタ製品も実はなかったのです。嬉しいことに即日ネット(小売オーダーのみ)で完売なのです。まさに、9回裏2アウトからの逆転ホームランでサヨナラゲームを演じたかのような嬉しさでした。つまり、少しでも頭を使えば、成功に導く可能性があるということです。価格を下げないと売れないと単純に思い込んだり、アウトレットと称して売ってみたり、そして最後には諦める・・・というのはいつでもできることでしょう。少しの工夫が勝利を呼び込み売上を上げる。
まさに”脳みそに汗をかく”とは、このようなことなのです。
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